こんにちは! ぽぽちとぱぴちの飼い主・ぽこです。
ポメハゲ(アロペシアX)の記事を最後に書いたのは、2023年の「治療4年目突入」のときでした。
あれから、ぽぽちのおハゲがどうなったかというと……
過去最高にハゲました。

そこで家族みんなで300キロ以上はなれた皮膚の専門病院まで車中泊で出かけて、もう一度本格的な治療を始めました。
現在、治療を始めて4ヶ月。なんともっふもふになりました…!
今日はその話を書いております。ポメハゲ治療のひとつとして、おハゲに悩む皆さんの参考になれば幸いです。
胆のう破裂のあと「もうハゲでいい」と思っていた
ぽぽちは以前、胆のうが破裂して緊急手術を受けています。

あのとき、本当にぽぽちが死んでしまうかもしれないと思いました。
無事に帰ってきてくれたぽぽちを見て、
飼い主もう、ハゲでもいい。生きていてくれたら、それでいい。
そう思って、ポメハゲの積極的な治療はしないまま、しばらく過ごしていました。

気づけば、体重が2キロから1.65キロに
手術のあと、ぽぽちのごはんは低脂肪・低タンパクの療養食が中心になりました。
おやつも、体によくないかもしれないと思って控えていました。
そうしたら、気づいたときには体重が2キロから1.65キロに。ぽぽちはガリガリになっていました。
これだけ痩せていたら、毛をつくるための栄養状態としてもよくなかっただろうな、と今は思います。
体を守っているつもりで、必要なものまで削ってしまっていたんだと、大反省しました。
最近、食べてないなぁ…ちゅ〜る
毛をむしるようになったぽぽち
そのあいだにも、ハゲは日に日にひどくなっていきました。
2026年の春、ぽぽちは9歳。首まわりはツルツル。しっぽはネズミのしっぽのように細くなって、ふわふわなのは顔だけ。
飼い主「(顔だけ)ふわふわポメのぽぽち」…
なんだか塞ぎこんで寝てばかり。散歩も、私がリードを持つと甘えてしまってちっとも歩かなくなりました。
そしてついに、自分の毛をむしるように。

最後まで残っていた前足の毛までバサバサになって、見るからに貧相になっていきました。
ハゲているだけにとどまらず、当時のぽぽちは意欲が乏しく、毛むしりといった行動をおこし、ただ生きていればいいとはいっていられないような状況になっていたのです。
ぷぅ〜…
そんな時でも、サプリやケア用品は、いろいろ続けていました。
- アロペシアGR+(四季の森どうぶつクリニックの先生が開発したサプリ)
- デルモセント エッセンシャル6(ポメハゲの集いで教えてもらった、背中に垂らすオイル)
- アルギチャンプ(ずっと飲み続けているサプリ)
- アンチノールプラス
飼い主毛は生えないけど、皮膚や関節、免疫にはよさそうなので、なんとなく続けていた……というのが本当のところです。
夫の「ぽぽちにもう一花咲かせたい」
みるみる状態が悪くなっていくぽぽち。
ススキのようだった寂しいしっぽが、さらに寂しく、ネズミの尻尾になろうとしていた時、夫がぽつりと言いました。
ぽぽちに、もう一花咲かせたい。
夫も、同じ気持ちでいてくれたんだ。
病院は遠くて、私ひとりでは行けない距離です。夫のこの言葉で、ずっと気になっていた「四季の森どうぶつクリニック」を受診することを決めました。
四季の森どうぶつクリニックを選んだ理由
「四季の森どうぶつクリニック」は、愛知県にある皮膚の治療に力を入れている病院です。
知ったきっかけは、先生のインスタグラムでした。
目から鱗の情報や、毛が弱っている状態の見分け方など、とても勉強になる発信をされていて。実際に、アロペシアの治療実績もたくさんあります。
うちから300キロ、通院はむずかしい距離です。
ですが、なんと四季の森どうぶつクリニックでは、オンライン診療も可能なのです。
最初の診察だけは病院へ行き、2回目からはオンラインで受診できます。
飼い主最初の受診さえ乗り越えれば、治療を受けられる…!
300キロ先の病院へ、道の駅で車中泊

受診したのは、2026年5月9日。
病院までは300キロ以上。私と夫、子どもたち、ぽぽちとぱぴち、家族全員で向かいました。
夜は、道中の道の駅の駐車場で車中泊。
診察室に入れるのは、ぽぽちと「ぽぽちのことを一番わかっている飼い主」だけ、との指示でした。
ほかの家族は診察室に入れません。
私とぽぽちが診察を受けているあいだ、夫たちは近くの公園でゴーカートをしてエンジョイしていたそうです。
ぱぴちぱぴーん!!

四季の森どうぶつクリニックの初診は採血と生検。先生の第一声は…
初診の検査は、採血と生検(皮膚の組織をとって調べる検査)でした。
採血の数週間前から、サプリメントと甲状腺のお薬はお休みするように言われていました。当日は朝ごはんも抜きです。
おなかすいた…
診察室でぽぽちを見た先生は、ひと目見て、
病院の先生ハゲの中でもかなりひどい方です。
飼い主ですよね…
ぽぽちのおハゲについて、先生はこんなお話をしてくれました。
- 見た感じアレルギーではなく、「アロぺシアX」
- 治療を受けても、全員の毛が生えるわけではない
- 時間がかかる子もいれば、数ヶ月で成果が見られる子もいる
- 若い子ほど効果が出やすく、シニアになるほど効果が出にくい
- 成果が見られないからと、途中で治療をやめてしまう人も多い
- 生えても、再発するケースがある
- アロペシアXそのものは、一般に全身の健康を害する病気ではないとされている
病院の先生僕は、飼い主さんに、また、ふわふわな姿を見せてあげたいと思って治療をやっています
ちなみに…この病院の先生のアイコンは私の漫画を引用していて先生ご本人を描いたものではありません🙏似てません🙏
ハゲでも、健康に問題がないなら治療はしなくていいの?
「アロペシアXは、毛が生えていなくても、本人の健康には何も問題はないんですよ。」
この言葉は、ポメハゲで悩む多くの飼い主さんが聞いた言葉だと思います。
いままで治療を受けた病院では、「アロペシアは本人には何の問題もない」だから、「別に治療しなくったっていいんだよ」というスタンスのお医者さんが多い印象でした。
もちろん、健康に害はないのですから、飼い主さんを安心させる意味でおっしゃっていたのだと思います。
でも、それって、「治療を諦めろ」ってことと同義のように感じます。
飼い主じゃあ、もふもふに戻ることを願うことはだめなの?
飼い主毛のために、いろんなサプリを飲ませるのは良くないことなの?
正直、いままでかかった動物病院では「もふもふになってほしい」という、飼い主の気持ちに寄り添っていただけたことはあまりありませんでした。ハゲを受け入れようと思って、でも諦めきれなくて。そんな日々が何年も続いていました。
「飼い主さんに、また、ふわふわな姿を見せてあげたい」という先生の言葉に、心底感動し、私は心の中で泣いておりました。
やっと同じ方向を向いてくれる先生に出会えた気がしました。

毛むしりとケアの相談
ぽぽちの毛むしりについても、深くお話をしていただきました。
なぜこんな行動をとるのか、それを防ぐにはどうすればいいのか。
先生は「自分だったらこうする」と、ご自身の考えをはっきり話してくださる方で、芯の通った印象を受けました。
ほかにも、ぽぽちの性格や行動のこと、ブラッシングなど、ふだんのケアについてもたくさんお話を聞くことができました。
毛むしりに関しては「暇でやることがないから足ぺろぺろしよ〜」って感じらしいので、ぽぽちを忙しくしてあげればいい、という感じのアドバイスをいただきました。
家に帰ってから先生のアドバイスどおりにやってみたところ、なんとぽぽちの毛むしりはかなり減りました…!

アドバイスをうけて導入したアイテム①
飼い主前足じゃなくて、皿をぺろぺろするべし
アドバイスをうけて導入したアイテム②
飼い主一生懸命おやつを探すべし
アドバイスをうけて導入したアイテム③
飼い主ヘルシー&シュウ酸レスだからなんぼでも食べさせておっけー
※もちろん適量です
手作りごはんのすすめ
手作りごはんは、先生のインスタでもよく取り上げられているテーマです。気になっていたので、診察のときに私から質問して教えていただきました。
ぽぽちは尿石(7ミリの石)を持っていて、胆のうの手術もしているので、手作りごはんは無理だと思いこんでいました。
ですが先生に教えていただいて、「やってみよう」と思えたのです。
ポメハゲの治療は「足し算」
初診のときに、お薬の種類がずらりと並んだ紙を渡されました。「こんな治療をする予定です」という説明です。
5〜6種類のお薬やサプリメントを組み合わせて、治療をしていくそうです。
先生によると、四季の森では何かひとつに頼るのではなく、複数のアプローチを組み合わせる『足し算』の治療をしているそうです。
検査の結果が出たあとは、オンライン診療で改めて治療の提案がありました。
「どうしますか?」と、飼い主の意向を確認していただく形です。
そうして、6月はじめごろから治療がスタートしました。

ぽぽちのお薬
- ユベラ
- 前立腺のお薬
- チラージン
- トリロスタブ
- アロペシアGR+
血液検査は2〜3ヶ月ごと
副作用など、健康への影響が出ていないかを確認するために、かかりつけの病院で定期的に血液検査をします。
ぽぽちの場合は2〜3ヶ月に一度です。健康な子であれば、半年に一度くらいでもいいそうです。
ぽぽちは以前、ポメハゲの治療が体に合わず、途中でやめた経験があります。
胆のうの手術のこともあるので、血液検査はいちばん大事にしているところです。

ポメハゲ治療の費用(初診・お薬・血液検査)
気になる費用も、ざっくりですが書いておきます。2026年時点・ぽぽちの場合の金額です。
| 内容 | 金額(だいたい) |
|---|---|
| 初診の診察料 | 約3万円 |
| 初診の検査(採血・生検) | 約5万円 |
| お薬2ヶ月分(診察料込み) | 5万円以上 |
| かかりつけでの血液検査 | 1回 数千円〜3万円ほど |
飼い主初診だけで8万円…!💸💸💸💸
治療1ヶ月後、「ジョリ…」が「フワ…」に変わった


治療を始めて1ヶ月ほどたったころのことです。
ぽぽちの太もものあたりをなでていたら、手ざわりが「ジョリ…」から「フワ…」に変わっていました。
飼い主ん…?
よく見てみると、なんと短い毛がびっしり生えてきているのです…!
そこからの変化は、こんな順番でした。
- 太ももの毛が、全身に広がっていく
- 体じゅうフケだらけに(先生いわく「脱皮みたいなもので、いい兆候」)
- 耳や顔まわり、足まわりに残っていた古い毛が、すごい勢いで抜ける
- 伸びなくなっていた爪が、また伸び始める
- ツルツルだった首や、太ももの裏にも毛が生えてくる
そして、今のぽぽちがこちらです。

生えちゃった
元気も戻ってきた
毛が生えてくるのと同時に、ぽぽちの意欲も戻ってきました。
いまでは毎朝おもちゃを持ってきて、引っ張りっこをせがんでくれます。
ごはんが変わって体重が増えたことも、元気が戻った理由かもしれません。
こちらも「足し算」で、ぽぽちにとってよい相乗効果になったのだと思います。
健康か、ふわふわか。治療はこれからも続く
ただ、これで「めでたしめでたし」というわけではありません。
先生のお話にもあったように、治療をしたからといって、ずっとこの状態が続くとは限らないそうです。
再発してしまう子もいれば、お薬をやめてもふわふわを保てる子もいるのだとか。
ぽぽちのハゲ治療は、これからも続きます。
ずっとお薬を飲むのか、途中で減らすのか、やめるのか。オンライン診療のたびに、毎回その意向を尋ねられます。
ぽぽちにとって、何がいいのか。健康か、ふわふわか。
その判断の助けになるのが、血液検査です。
副作用?腎臓の数値が悪くなった
実際に、かかりつけの病院での血液検査で、ぽぽちの腎臓の数値が悪くなっていました。薬との関連も可能性のひとつとして考えられるとのことでした
副作用が疑われたトリロスタブは、クッシング症候群などの治療に使われるトリロスタンという成分のお薬で、副腎でつくられるステロイドホルモンの合成を抑える作用があります。
少なすぎても多すぎてもよくないので、バランスを見ながら投薬していくそうです。
かかりつけの先生からは、ぽぽちの安全のために、お薬を減らすことを勧められました。
そこで、四季の森の先生に電話で相談しました。
先生は、あくまで飼い主である私の考えを尊重するというスタンスでした。そのうえで、これまでの治療データをたくさん聞かせてくださいました。
さらに、改めて別の項目も検査して、新しい病気が進行しているわけではないことも確認していただきました。
病院の先生危ないと思って、お薬を出しているわけではないんです。
ぽぽちの数値は基準からは外れていたものの、病的な外れ方ではなく、「そういう体質だった」というケースを過去に数多く見てきたとのこと。
そんなお話を聞いて、治療を続けることに決めました。
「体質か否か」を確かめるためにも、これからも2ヶ月に1回くらいのペースで数値を見ながら、慎重に判断していくつもりです。ぽぽちの体の調子も、毎日チェックしています。
ポメハゲの飼い主さんの複雑な気持ち
私はポメハゲの飼い主さんのコミュニティ「ポメハゲの集い」を運営しています。
なので、ぽぽちのほかにもたくさんのポメちゃんたちがハゲに悩んでいることを知っています。
飼い主さんも、それぞれにいろんな思いや価値観を抱えています。
ありのままを愛することを決めた人もいれば、どうにか生やしたいと奔走している人もいます。
そして、ぽぽちと同じ治療をしても、成果が得られない子もいます。
先生も、そういう子がいることをもどかしく思っていると、治療の難しさを話してくださいました。
ポメハゲの飼い主の気持ちは、私も含めて、本当に複雑です。
ぽぽちがもふもふになったこのお話を、手放しで喜べない方もきっといると思います。
健康、ふわふわ、時間、お金。いろんなものを天秤にかけないといけません。
正解のない世界ではありますが、今回のお話が、だれかの参考になれば幸いです。
ポメハゲのサプリやケア用品、病院の情報はこちらにまとめています。

おハゲのケアや、サプリや治療の情報交換をしています
飼い主全世界のハゲているわんこが全員もふもふになりますように。
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